【自己破産】査定額20万円が鍵を握る!自己破産で残せるもの残せないもの
まっとうに普通に生きていれば考えもしないであろう自己破産。
全ての財産を奪われてしまうのでは?と思っている人も多いと思います。
そこで今回は、自己破産によって残せるもの、残せないもの。残せる財産、残せない財産について記事にします。
まず最初に、自己破産をしたからといって全ての財産が没収されるわけではない!です。
自己破産とは
自己破産とは、債務者が経済的に破綻することで、既に弁済期にある全ての債務が債権者に対して一般的・継続的に弁済することができない状態にあるときに、本人などの申立て権者が裁判所に申立て、裁判所が選任する破産管財人に債務者の財産を包括的に管理・換価、また総債権者に公平に分配してもらうことで、経済的破綻状況から離脱することをいう。
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%A0%B4%E7%94%A3 参照
簡単に言うと、価値のある財産を債権者(お金を貸してくれた会社や人に)分配して、借金をゼロにすることです。
残せない財産
当たり前ですが借金を帳消しにするので高価な財産は処分されます。
マイホーム
住宅ローン残があろうとなかろうと処分されます。
自家用車(20万円以上の評価額)
・ローンがある場合
ローンがある場合は、車の所有者がローン会社にあるため自己破産することによって回収されます。
・ローンがない場合
中古車として売りに出す場合の査定額が20万円以上であれば処分されます。
なので購入してからまだ新しい場合や、外車等の高価な車は処分されます。
ローンで購入したもの
家具や家電、その他ローンで購入したものは基本的にローンを払い終わるまでは所有権がローン会社となっています。なので自己破産することによって回収されるのが基本です。すでに価値がなくなっているようなものだったら残せる可能性があります。
銀行口座合計が20万円以上の預貯金
手持ちの現金ではなく銀行口座の預貯金です。20万円を超える範囲が処分されます。20万円未満に調整すれば処分されません。
100万円以上の現金
99万円までは持っていることが可能。例えば105万を持っているとすれば105万円-99万円=6万円が破産管財人に渡り、債権者に分配されます。
ちなみに裁判所に申し立てをしてからは100万円を超える貯金も可能です。
高額なペット
20万円以上であっても犬や猫であれば、そのまま飼い続けることが可能といった見方が強いです。イグアナやインコ、蛇など少し特殊なペットは売却額が20万円以上であれば処分される算段が強いみたいです。
ペットに関しては破産管財人の判断によるところが大きいので、自己破産するにあたり友人に譲り渡すなど対策を講じる必要があるかもしれません。
20万円以上の解約返戻金
生命保険の解約返戻金が20万円以上であれば原則として解約されます。
退職金見込額の8分の1が20万円以上
退職金見込額の8分の7については自由財産となるが、8分の1相当額が処分の対象となります。
税金
税金は国民の義務なので自己破産しても払わなければなりません。
残せる財産
一番に気になるのが残せるものだと思います。自己破産しても意外と普通の生活が送れます。
自家用車(20万円以下の評価額)
ローンがない、ローンの支払いが終わっていることが条件です。
銀行口座合計が20万円以下の預貯金
調整すれば20万円以下にすることは容易です。
99万円以下の現金
そもそも自己破産する人が100万円以上持っていることは稀です。
差押禁止財産
生活に不可欠な衣類、寝具、家具、家電、台所用品など
これらは残せるので部屋の中がからっぽになるといったドラマのようなことはありません。
ただし不必要に高価なものは処分される可能性があります。
年金や生活保護の受給権
選挙権
自己破産したら選挙権がなくなるといった噂がありますがデマです。国民の一人なのでなくなるはずがありませんよね。
まとめ
いかがだったでしょうか?
意外にも自己破産しても普通に生活することが可能なのです。
こう見ると悪いことを考えてしまう人もいるかもしれませんが、99%バレます。
たくさん借金をして、現金を隠しての自己破産。これは詐欺罪になります。
変なことは考えないようお願いします。
また、自己破産は借金から開放され新たな生活をスタートするための制度です。
ですので無職の方の自己破産は難しいようです。借金がなくなったところで新たな生活のスタートが難しいからです。
借金で露頭に迷い、命を落とすことまで考えてるならとりあえず一刻も早く弁護士か司法書士に相談しに行ってみて下さい。
FXや株や先物取引、バイナリーオプションや仮想通貨で抱えた借金も、一度目なら裁判所の裁量免責が受けられる可能性が高いそうです。
※破産管財人や裁判所の判断で上記に変更があるかもしれません。